▼ 成恵の世界
成恵の世界 第1話〜第12話
第1話 ボクの彼女は宇宙人
第2話 はじめてのデート
第3話 二人の秘密基地
第4話 年下のお姉ちゃん
第5話 香奈花学校へ行く
第6話 恋はインパクト!
第7話 プール!?危機三発
第8話 地球からのメッセージ
第9話 恋する星船
第10話 コスプレ大作戦
第11話 小さな結婚式
第12話 祭の夜
成恵の世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
成恵の世界
ジャンル SF、ラブコメ
漫画
作者 丸川トモヒロ
出版社 角川書店
掲載誌 月刊少年エース
発表期間 1999年6月号 - 連載中
巻数 既刊9冊
テレビアニメ
監督 総監督:芦田豊雄
監督:森田浩光
シリーズ構成 杉谷祐
キャラクターデザイン 平山貴章
アニメーション制作 スタジオ・ライブ
製作 成恵の世界製作委員会
放送局 毎日放送 ほか
放送期間 2003年4月 - 2003年6月
話数 全12話
『成恵の世界』(なるえのせかい、en:THE WORLD OF NARUE)は、丸川トモヒロの漫画作品およびこれを原作としたラジオドラマ作品ならびにテレビアニメ作品である。
なお、本作の劇中劇として発表され、後にスピンオフとして同作者の手により漫画化された『魔砲少女四号ちゃん』(まほうしょうじょよんごうちゃん、en:BLITZ GIRL IV AUSF H CHAN)についても当項目において解説する。
概要
成恵の世界
「月刊少年エース(角川書店)」に1999年6月号から連載中。作者にとっては初の本格的な長期連載作品である。単行本は第9巻まで刊行されている(2007年5月時点)。作者の体調を理由に休載が多く、単行本の新刊が刊行されるのに1年以上(月刊少年漫画雑誌では半年で1巻程度が平均)かかることも多い。
作品タイトルはA・E・ヴァン・ヴォークトの『非(ナル)Aの世界』から取ったといわれている。また、作品の様々な場面の細部に古典SFのパロディが多く、SF好きにはより一層楽しめようになっている。
2002年にはJFN系列のラジオ番組『カドカワ・サウンドシネマ』内にてラジオドラマ化(のちCD化)され、さらに2003年にはテレビアニメ化された。この際ラジオドラマ版とは一部キャストが変更されたのに伴い、テレビアニメ版キャストによるラジオドラマも制作されている(結果として第1話など回によっては原作・ラジオドラマ2種・テレビアニメの4種類存在するものがある)。
比較的原作に忠実で評価の高いラジオドラマ版に対して、テレビアニメ版は全12話という制約からか原作とは一部内容の変更や割愛などがあったために一部のファンからは批判がある。
魔砲少女四号ちゃん
上記『成恵の世界』の劇中劇として形を得た作品。元々は「魔法少女もの」のパロディであり、タイトルの『魔砲少女 』はそのもじり。結果的に「魔法」を「魔砲」と置き換えた「魔砲もの」初期の代表作となる。[1]元が劇中劇であるが故に存在自体もマイナーである為時折ファンによって「魔女っ娘の極北」と称される。[2]詳細は以下の通り。
なお、登場人物や後述するCDドラマ版のキャストについては下記項目『登場人物』の該当項目を参照の事。
劇中での描写
『成恵の世界』の主格主人公である飯塚和人が好きなアニメ作品として名前が挙げられている。
劇中内では『月刊少年ベータ』に連載。テレビ大和をキー局に放映。主にハイティーンのオタク層に人気のある作品として描かれる。作内では頻繁に再放送が行われており、ガシャポンのフィギュアも街中の至る場所に設置されている。
第一期作品はDVD-BOXが発売。現在、第二期作品である『突撃!四号ちゃん L70』が製作・放映されている。なお、この第一期から第二期に移り変わる際に、この作品をテーマとした「コスプレのど自慢大会」なるイベントが開催されている。
しかし、そうした年少層の加熱とは裏腹に親世代、特に反戦派や左翼などからは幾分冷ややかな目で見られ、そうした人々の中には放映およびメディア展開の中止を再三要請する強硬派も存在している。理由として「キャラクターモチーフが戦車である事」や「戦争という人間の負の部分を美少女という要素で誤魔化している」などの意見が挙げられる。
一方でコアなファンも多く、この作品の人気は、そうしたファンによって支えられていると言っても過言ではない。
現実における展開
『成恵の世界』を連載していた「月刊少年エース」の増刊である『エース桃組』に単発読切の形式で掲載された。掲載号は創刊号であるVol.1(2000年発行)とVol.3(2001年発行)の2回。2006年現在での単行本収録はされていない。
ストーリーは主人公である大当 真名花(だいとう まなか)が魔砲を得て「四号ちゃん」になるくだり(1話)と、魔砲壊滅を狙う一派「ユニオン」の少女ケイ・シャーマンがやって来て真名花と戦った末に友人となるくだり(2話)で終了している。そのため『成恵の世界』ファンからは当作の復活を望む声も多い。
2002年8月に主人公である四号ちゃんのガレージキット(8分の1スケールレジンキャスト)が『少年エース』系読者向けに限定発売され、告知漫画『フィギュアの丸尾ちゃん』が『少年エース』8月号 と『エース桃組』夏号に掲載された。なお内容は日ペンの美子ちゃんのパロディーで購入すべきか悩む和人に丸尾が購入を勧める、というもの。
また2002年から2003年にかけて『成恵の世界』のCDドラマ化・アニメ化に引きずられ、本来『成恵の世界』であるハズの番組枠を乗っ取る形で[3]ラジオドラマおよびCDドラマ化した。当然の事ながら、一応『成恵の世界』の劇中劇として同作内でアニメ化もされている(単体作品としてのCDドラマ化・アニメ化ではないことに注意)。
あらすじ
ある雨の日のこと。飯塚和人は捨て子犬を前に「犬を助ける優しい少年に惚れる女の子が現れる」妄想をしていた。そんな自分を気恥ずかしく思いながらも結局、犬を助けようとする和人。ところがいきなり後ろから現れた女の子が金属バットを振り上げて子犬を叩きのめしてしまう。子犬はある勢力が地球に送り込んだ生物兵器だったのだ。
いきなり現れて子犬を叩きのめし、自分を心配してくれながらも多くを語らず去っていく少女に、和人は興味を覚え心を奪われた。翌日、彼女がその場に残した金属バットを見せて友人の丸尾にその事を相談する。丸尾は学校の名簿から彼女の身元を割り出してくれた。隣のクラスの七瀬成恵だった。
バットを返しに行った和人は成恵を誘うが、微妙に会話が噛み合わない。挙句の果てに距離を置こうと様々な自分の欠点をあげつらっていく成恵に、和人はその全てを全く気にしないと豪語した。そして成恵は自分と父が宇宙人である事も告白するが、和人は勢いでそれすらも受け入れると返事をしてしまう。
和人の新鮮な対応に成恵は気を良くし、彼を「お付き合いの相手」として自宅へと招待する。かくして和人の「成恵の世界」を巡る超体験の日々が始まるのであった。
作内における人物と組織の構図
* この世界は地球を中心として様々な宇宙人組織(大きく分けて2〜3組織)が対立している構図が浮かんでいる。
* 宇宙の星々はそれぞれの惑星・星系・銀河ごとに独自の文化を持っており、それは全て地球内における各国家がトレースされたかのような状況を示している。そして、これらの星たちは銀河系連盟(略称:銀連)を形成し「機族」と呼ばれるロボットたちを前に立てた代理戦争を行う事で、パワーバランスを保っている。
この状況は宇宙に生きる人々に「争いがすぐそばにある」という目に見えないストレスを常に与えており、それゆえに銀河系人(銀連に属する国家に籍を持つ人々の総称)は常に不機嫌である。成恵の父・七瀬正はその状況を打破したいと願い地球にやってきた。それは「銀河の星々の文化を一つに押し込めたような星が、なぜ即座に滅ぶ事がないのか」を知るためだった。
* 成恵をはじめとする「七瀬家」を中心として動いているのが、銀連に属する惑星国家のひとつ惑星日本とその下で動いている監察庁である。彼らは今のところ基本的には成恵たちの味方として動いている。
どちらかといえば、この事象は監察庁(もっと穿った見方をするならば、地球担当監察官テイルメッサー鈴木)の独断に近いものであるように伺える。惑星日本上層部には七瀬家の存在を知らない者もいるらしい。しかしもちろん、一部の事情通や縁者は「地球の七瀬家」の存在を知っており、故に七瀬家は時折、外交の道具として使われかける事もある。
* それをよしとしない勢力が白鳥座アバロン(連載初期〜中期時は北アメリカ星雲と表記される場合もあり)と呼ばれる宙域に属している過激派「地球は人類のもの連合」である。彼らは地球に機族と銀連(惑星日本)の人間がいるのを良しとせず、七瀬家を排除するために様々なテロ行為を行っている。しかし襲撃前に文面の整った予告状を送るなど変な所で礼儀正しい。また能力者(パーセプター)という人間(?)が所属するが、これらの人間は催眠術や念動力、予知能力などが使える。
アバロンの文化では機械は道具にすぎないと考えるため「機族の否定」という意識がある。また、アバロンはその惑星国家開拓の過渡期において「蛇」と呼ばれる謎の機族的存在と戦いを強いられた歴史がある。故にアバロンの人々の意識上ではそれらが結びつき、機族と共にある銀連や、自らの意思に関係しないとはいえ、そこに属する七瀬家の存在は容認せざる事象としてテロの対象となる。
* 一方で白鳥座アバロンには、それら過激派を抑えようと考える比較的穏健派の政府も存在している。同宙域内のアバロン星雲合星国(ユナイテッド・スターズ・オブ・アバロン)がそれである。しかし、これも銀連とは宇宙・地球における権益を巡って反発、一触即発で戦争が起こりかねない間柄である。
ラジオドラマで成恵を狙うアバロン人工作員役を演じた川津泰彦の演技がスタッフ・キャストの間で好評であったため、以後のアニメ版などのシリーズ作品でアバロン人工作員(複数登場する場合にはそのリーダー役)が登場する場面には人物が違う場合でも必ず川津が配役されている。
登場人物
主人公
七瀬成恵(ななせ なるえ)声:能登麻美子
本作品の客格主人公で、和人の彼女。宇宙人(銀河系連盟・惑星日本人)と地球人のハーフ。自らに宇宙人の血が混じっている事に、強いコンプレックスを感じている。
当初は他者に対して距離を置く性格だったが、和人の理解と何事にも動じない想いもあり少しずつ変わっていき、明るく外交的になってゆく。そして今までの孤独感からの反動により、若干バカップル化(但し成恵から一方的)する。
日雇い労働者の父の元、七瀬家の家計を支える苦労人で、極度の貧乏性。若い身空でタイムセール争奪戦に出向くなど、かなりの生活臭を持つオバチャン化が進んでいる。家事全般が好きで得意。
バッティングをやらせればホームラン連発、塀の上を走るなどもお手の物。ハイキック一発で相手を失神させるなど、かなりスポーツ万能で身体能力が高い。
テレポートを良く駆使するが、電子機器の取扱いには極めて弱い。愛読書は「女性セ○ン」。
飯塚和人(いいづか かずと)声:阪口大助
本作品の主格主人公。当作、特に初期は彼の視点で物語が語られている。
ごく普通の中学生だが、少しオタク趣味があり、アニメ『魔砲少女四号ちゃん』の大ファン。成恵の隣のクラスで、パソコン部に所属。JavaScriptの基本的なプログラミング技術を有する。そのため電子機器の扱いには強いが、さすがに成恵たちの持つオーバーテクノロジーに関しては扱いきれずに手を出して若干のヘマをする事もある。
運動が若干不得意(特には泳げない)、勉強も並、漫画が好きだが絵は下手と目に見えて役に立つ特技は何も無いが、成恵や鈴の正体を知っても全く態度が変らなかったり、突然鼠になっても現状を把握し対応するなど柔軟性・適応性のある思考を持ち、また直感力・発想力にも秀でており、成恵のためなら喧嘩もするなどいざという時の行動力もあるため、頼りにされていることが多い。
優しく穏やかな性格で、成恵のコンプレックスを解きほぐしていく。
主人公の友人たち
親友たち
丸尾正樹(まるお まさき)声:福山潤
和人のクラスメートにして親友。八木の幼馴染み。人呼んで「愛の伝道師」。
浮世離れしたカップルである成恵と和人を暖かく見守る、並外れた柔軟思考の持ち主。
一見助平で飄々としているが、やるべきときはやるし、他の面子を実にしっかりと纏めている。相談されることが多いのもその証左。さらに鈴たちが人間でないことや成恵達が宇宙人であることは、大方察しているが気にしておらず、現実に目にしても全く驚かず何も変わらなかった。その上、無理に何かを聞き出すこともなく、特に何も無い場合には自然体でそっとしておいてくれている。が、いざ何か起こった時にはキチンと自らの価値観をもって助言してくれる慧眼の持ち主。
野球部に所属し、スラッガーで4番。将来を期待されている。自宅は鮮魚店。千絵子という妹がおり、時々成恵達と絡む場面がある。パラレルワールドの未来では、米国の野球チーム『ニューヨークメッシ』に所属する大リーガーとなっている。
八木はじめ(やぎ はじめ)声:千葉紗子 (ドラマCDでは渡辺明乃)
丸尾とは家が隣同士の幼馴染み。成恵の同級生。文芸部所属。
あだ名は「SFハカセ」で、その二つ名のとおりUFOや宇宙の事象に異常なまでの執着を示す。
親が共働きなことなどから孤独であることが多く、その反発として周囲を敵視していた。更に成恵とは「宇宙」というものに対する立場の違いから一層反目しあう間柄だったが、香奈花を橋渡しにして和解。打ち解けて無二の親友となった。
しかし結局、成恵が宇宙人のハーフであることなどには気づいてないらしい。
パラレルワールドの未来では、丸尾と恋仲(?)になっており、また事務職として働く傍ら、SF小説家としてデビューしている。
永岡四季(ながおか しき)声:菊池志穂(ドラマCD)アニメ未登場キャラクター
成恵の小学校時代のクラスメート(現在は別の中学)。祖母が遺した古本屋「時台屋」の主人でもある。
物静か・おしとやかで物腰柔らかく本好き。常に猫の「ぴーとさん(ドラマCD版・声:千葉一伸)」をつれて歩き、ネコ語すら操る超越系の不思議少女。眉毛(なぜか、途中から太くなった)以外の見た目と性格が、祖母の若い頃に酷似している。
人を寄せ付けない成恵の事を常に心配していた。八木とは別の意味で成恵の親友たる少女。
パラレルワールドの未来では、「時台屋」を拡大して社長になり、インターネットによる本の売買を行うなど商才を発揮している。
同級生
新田昭(にった あきら)アニメ未登場キャラクター
成恵と同じクラスの小柄な男子。気弱な図書委員。
前から成恵の事が好きだったが、生来の気弱な性格が災いして口に出せずにいた。そのうちに成恵が和人と付き合うようになり、報われない恋となってしまったことを悟り、自ら身を引く。
ところが成恵のカチューシャ(実は軌道上の星船とリンクしてテレポートを行うための転送コネクター)を拾ったことにより、その全てが露見してしまった。結果として失恋が完全に決定し、その後は普通の同級生・普通の友人として成恵たちと接している。
工藤杏子(くどう きょうこ)声:立野香菜子(ドラマCDでは城雅子)
成恵と同じクラスの女子。高飛車なイジメっ子。事ある毎に成恵や八木に対してちょっかいをかけてくる。
実の所は面倒見のよい性格であり、母性本能をくすぐられる人に弱いらしい。一時期、新田とイイカンジではあった。
最近の話では年上の彼氏が出来たらしく、新田との事は無かったことにされていたが、振られてしまったようでまたイイカンジになった。
柏崎ゆき(かしわざき ゆき)声:後藤邑子
杏子の友人A。ボブカットの少女。杏子とあやの二人で成恵たちを攻撃する。
金沢あや(かなざわ あや)声:黒河奈美
杏子の友人B。外ハネショートカットの少女。ゆきと杏子の二人で成恵たちを攻撃する。
七瀬家
七瀬正(ななせ ただし)声:菅原淳一 / 渋谷茂(30代の若い頃の正)
成恵・香奈花の父。惑星日本の地球調査員で銀河系連盟の常駐員(外交官)。ただし、惑星日本(銀河系連盟)の地球調査活動はアバロンとの外交問題から凍結されているため、非公式である。
元々は惑星日本外務省のエリート官僚であったが、妻との離婚問題などで心理的打撃を受けて銀連の地球調査員に応募し、紆余曲折あって成恵の母と出会い結婚、そのまま地球に居つく。銀連では結構高給取りだったようだが、銀連での財産・通貨は地球では使えないため、工事現場などで日雇い仕事をしている。
七瀬香奈花(ななせ かなか)声:皆川純子
成恵の異母姉。純粋な銀河系(惑星日本)人。
父親に会いたくて光速航行の輸送船に密航したことから、ウラシマ効果によって成恵より年下になってしまった。
非常にワガママなきかん娘だったが、和人の優しさに触れ、また成恵の姉となったことから、万年雪が解けるような心的成長を見せる。
成恵の姉だが年下のため、学校では一年後輩。同級生からは「香奈ちん」や「お嬢」と呼ばれている。
バチスカーフ 声:小菅真美
香奈花の世話役を勤める深次元護衛艦(軍所属だったが現在は退役)。人間形に変形できる。
常に穏やかで慎ましく働き者。気が使えてナイスバディでスポーツ万能な美人。隣のお姉さん的存在だが、香奈花はしっかり躾ける。
登場当初は表情も台詞も固かったが、以降は温和な表情が多くなった。
ちなみに船体漢字名は「罰襟巻」。名前の元ネタはオーギュスト・ピカールの深海観測船と思われる。
七瀬成美(ななせ なるみ) 声:川村万梨阿
成恵の母。旧姓・睦月(むつき)。成恵が9歳の頃(5年前)に交通事故で死亡。
田舎の農家の娘で、結婚前は町の電子部品工場で働いていた。両親を早く亡くしたらしく、正と会った時には姉夫婦と同居していた。
地元の「梅ノ川」で溺れていた正を介抱したのをきっかけに彼と恋に落ち、後に駆け落ち同然で結婚する。成恵の行動力は成美に似たらしい。
詩を書くのが趣味。自作の詩から故郷の自然のように「恵みを成す人に」という願いを込めて娘に「成恵」と命名した。
名越晴香(なごし はるか)声:引田有美
香奈花の実の母で、銀連惑星日本宇宙艦隊の軍人(現在の階級は大佐)。
初め、惑星日本外務省のエリート官僚(当時)だった七瀬正と結婚して香奈花を生むが、夫との生活のすれ違いから離婚した。現在は独身の模様。
現在は重護衛艦「コンゴウ」の艦長。部下の機族たちを自らの家族同様に可愛がるという、軍でも非常に珍しい機族の扱いをするため、彼女らからは非常に慕われ「名艦長」とも呼ばれている。後にある事件がきっかけで前夫と後妻の子供である成恵と出会うことになる。
アニメ版にも登場するが、当時原作においては回想シーンでのみの登場であったために具体的な設定は存在せず、単に「香奈花の母」としか表記されていない。
惑星日本監察庁
テイルメッサー鈴木( - すずき)声:西村知道
惑星日本監察庁の監察官。凛・蘭・麗の直接の上司であり、正の上司でもあった。
その立場から成恵に「惑星日本」の人間である事を自覚するよう求めていたため、最初は成恵に嫌われていた。そういう意味では成恵の「宇宙人コンプレックス」の元凶である。
しかし一方で七瀬家が穏便に過ごせるよう影ながら見守り、七瀬家が地球に居るだけでも生み出される(+成恵達の警戒心の無さが生み出す)様々な問題や圧力に対処・防護しており、特に純粋な銀河系人である正や香奈花の地球での平穏な生活は、彼を抜きにしては語れない。
かなり優秀な麗・蘭と未知の可能性を秘める鈴を有し、地球圏の通信統括星船の上司であったりすることなどからも、彼の権限、少なくとも地球におけるそれはかなり大きい様子。
機族
朝倉鈴(あさくら りん)声:壱智村小真
精神制御パルスで人の心を操る監察庁の機族。諜報型だがドジが目立つおちこぼれ。
ポニーテールで、衣装はミニスカートが多いが様々。
登場当所は使命を完遂することのみを思考するエージェント風だったが、次回登場以降は地球生活好きで人懐っこいドジっ娘に変った。また和人へ密かに好意を寄せているようである。
機族三原則を最優先プログラムとしてインストールされているため、威嚇としても生き物に対して暴力を振るえない。このため野良猫にすら負ける(ただし、これは全ての機族に共通した条項でもある)。
成恵たちと関わる事で、機族の枠を超えた思考を身に付けつつある。
天堂蘭(てんどう らん)声:川上とも子
監察庁戦術型機族。勇壮だが相手を傷つける事を好まない。好きな装備はメカ取り網。
ツインテールでユニセクシャルな衣装が多い。
戦闘時は大剣型の武器を使用し、相手を分解切断する。ベクトルドライブ(空間指向偏向装置)も使用可能。
音無麗(おとなし れい)声:桑谷夏子
監察庁戦略型機族。おしとやかでいかなる時も冷静を常とする。
ロングヘアーでお嬢様な衣装と帽子を好む。
電子戦に長け、索敵警戒を担当。また戦闘時には相手のコードを読み解き蘭の武器を強化したり、高い精度の挙動予測を行って蘭をサポートする。誘導型ミサイルやファンネルを使用した直接攻撃も可能。
蘭と麗が揃えば、軍の一般機族では全く歯が立たない歴戦の勇士の放浪機(機族)すら無傷で葬る戦闘力を示す。
香奈花の友人
味沢千佳(あじさわ ちか) アニメ未登場キャラクター
香奈花のクラスメートで親しい友人。ショートカットで活発系の性格。
あだなは「千佳ぼん」で間柄としては悪友に近い。
父親は自衛官で、よく「私用」と書いた張り紙が張られている装甲車を乗り回している。
中村明子(なかむら あきこ) アニメ未登場キャラクター
香奈花のクラスメートで親しい友人。頭にハチマキのメガネっ娘でオタク趣味を持つ。
一応は常識人で千佳を諌める役目を持っているが、やおい小説趣味の点で暴走しやすい。
あだなは「アキ」。ちなみに明子のオタク趣味は姉(アニメショップ店員)の影響である。
桜ノ中学校
この2人は、2006年に発売されたスペシャル・エディション(総集編DVD)の初回特典ドラマCDで初めて声が入った。
天乃川宇宙(あまのがわ そら)声:疋田由香里(ドラマCD)アニメ未登場キャラクター
和人のクラスの少しズレた美人の副担任。
眼鏡をかけているときは普通の目だが、外すとなぜか3になる。スプーン曲げの先生として生徒たちに人気を博す。男性教師にチヤホヤされる為か、女性教師からの評判はあまり芳しくない様子。
実はアバロン星雲合星国の特佐(スパイ)で本名はユニ・ミルキーウェイ。強力な超能力者(パーセプター)である。
地球と七瀬家について調査にやってきた。教師になるのは以前からの夢で、教師生活を楽しんでいる模様。
名前の「ユニ」は英語で「単一の、同一の」の意味であり、「ミルキーウェイ」は天の川だが銀河系の意味も持つ。サクラ大戦のレニ・ミルヒシュトラーセ(ミルヒシュトラーセはドイツ語の天の川)と似ているが由来かは不明。
金原光一(かねはら こういち)声:千葉一伸(ドラマCD)アニメ未登場キャラクター
成恵と八木のクラスである2年2組の担任教師。テニス部の顧問。
生徒思いの若き静かな熱血教師として知られており、生徒には慕われている。意志薄弱と言われがちだが、実は底抜けの優しさを持つお人よしであるが故に我を通せないだけ。生徒のために我が身すら投げ出せる教師として最高の信念と適正を持つ男。オープンのスポーツカー(ローン残り5年)を乗り回すナイスガイ。
実はヅラであり、しかも車のローンに給料の大半を取られているため、安物を着用。そのためよく脱げるので、全校に知られている。しかし本人的にはトップシークレットであり、周囲の生徒たちも気付いている事を気付かれないように必死でフォローしている。
彼女なし。宇宙先生に片思い中。
島田屋旅館
ハルナ 声:冬馬由美
戦う事がいやで、戦場を放棄し、地球に降り立った惑星日本の軍に所属する星船。その正体は高速護衛艦『春名』。
降り立った海岸で浜茶屋のオーナーである島田昭雄と出会って恋に落ち、彼の運営する浜茶屋で店員として働くことに。しかし勤務中、香奈花とバチスカーフに出会って宇宙に連れ戻されることに恐怖し疑心暗鬼となった。誤解を解くために香奈花たちは彼女と友人として接することになる。実質、バチスカーフの妹分で彼女を「先輩」と呼び慕っている。
以上の事から、かなりそそっかしい性格が窺える。その後、香奈花を通して成恵たちと知り合い、彼らの尽力で島田と結婚(入籍はできないため、形式的な挙式を行うだけ)する。また七瀬家と監察庁の機族三人娘を通して軍と折り合いがつき、現在は退役艦の身分である。
旅館の託児所で保母として働くこともあり「ママいらずの、あやしのハルナ」として恐れられているらしい。
島田昭雄(しまだ あきお)声:遊佐浩二
老舗の温泉旅館の一人息子。夏は旅館が出張運営している浜茶屋のオーナー。そのため島田オーナーと呼ばれる事が多い。
夜の海岸でハルナと出会い、恋に落ちる。その後、成恵たちの尽力で彼女と結婚する。夫婦生活は非常に順調。
特に恋愛関係のことで和人たちの手に余る事態が起きたときには、そっとアドバイスをくれるお兄さん。ところが、元からラブラブであったために、あまり役に立たないアドバイスである事も。
『魔砲少女四号ちゃん』
第一期
大当真名花(だいとう まなか)声:野川さくら (ドラマCDでは西村ちなみ)
劇中劇のテレビアニメ(詳細は上記)『魔砲少女四号ちゃん』の主人公。「四号の魔砲」の力によって「魔砲少女四号ちゃん」に変身する。なお『四号ちゃん』状態のモチーフはIV号戦車。
死亡寸前の先代四号より魔法の銃砲である「四号の魔砲」を託され、それをめぐる争いに巻き込まれる。
変身前は弓道道場の娘で、おとなし目の少女。学校でも弓道部に所属しており、その腕から先輩にねたまれていじめられ、部内では孤立している。変身後は普段抑圧されている反動からか非常に明るい。
普通、魔砲に選ばれた者は、その力に溺れて凶暴化・粗暴化し、破壊衝動のままに自らの住む世界を壊していくが、なぜか真名花は自らの意志を保ち破壊衝動も持つ事が無かった。
第二期作品『四号ちゃん L70』では頼れる先輩として魔力も上がり、四号に変身することなく魔力を使いM1クラス鉄塊(しかも三個分)を軽々と引いて走る事ができるようになっている。
ケイ・シャーマン 声:新谷良子(ドラマCDでは田村ゆかり)
『魔砲少女四号ちゃん』の登場人物。モチーフはM4中戦車。
全魔砲の壊滅を目指す宗教一族「ユニオン」の娘で、真名花には当初魔砲の破壊使命によって接近したが、真名花の想いに打たれ宗教一族から離反、親友となる。
魔砲を持ちながら、その力に溺れる事の無い真名花に興味を抱いており「ユニオン」がボルジーグ一派よりも真名花寄りなのも彼女の功績による。
メガネっ娘。真名花にとっては頼れる相棒。互いに背中を預ける友として庇いあい助け合いながら苛烈な戦いを勝ち進んでいく。
四号(先代)
ボルジークに反旗を翻し、その元から脱走した魔砲使い。そのために仲間であったはずのボルジーク配下の魔砲少女たちから裏切り者として追われることに。ミス・パンターに撃墜され落下した際に自らの死を予感。その側に真名花がいたため、彼女に自らの魔砲を託し、自らはそのまま自爆する。
体は滅びたが、その残留思念は自らの魔砲の中で活きているようである。
ボルジーク
全ての魔砲を集め、世界支配を企む魔導師。殆どの魔砲少女たちは彼の部下(当然、主人公である真名花たちや「ユニオン」配下の魔砲少女を除く)である事が多い。
自らの元から離反した四号と彼女が持っていた魔砲を追っている。
ミス・パンター
ボルジークの部下。冷酷なお姉さん。四号に立ちはだかる最初のライバル。モチーフはV号戦車。
ミス・ティーゲル
ボルジークの部下。パンターとは反目しあう仲。パンター撃破後に四号立ちの前に立ちはだかる。モチーフはVI号戦車。
六号 声:佐藤ゆう子
ボルジークの部下。四号たちを「旧式」とバカにしている。
第二期・四号ちゃん L70
猪頭ススメ(いのかしら - )
第二期作品『突撃! 四号ちゃん L70』の主人公。
先代主人公である真名花よりも心の芯が弱くへこたれやすい「普通の現代っ子」の側面が強調されている。
纏っている装甲の一部には劣化ウランが使用されているらしい。
『成恵の世界』劇中での声優は「現役中学生声優」の貝柱きりり(声:前田ゆきえ)。
テレビアニメ
2003年4月〜6月、毎日放送系列(ただし関東地区は独立UHF放送局)で放送された。全12話。
放送局:毎日放送・中部日本放送・テレビ神奈川・千葉テレビ放送・テレビ埼玉・キッズステーション
(後にAT-Xでも放送されている)
スタッフ
* 企画:宮里一義、積惟文、高橋俊博
* エグゼクティブプロデューサー:加藤鉄也、永田勝治、好木俊治、古川陽子
* プロデューサー:川村仁、山村篤、峰岸卓生、丸山博雄、山下いづみ、大橋豊
* 総監督:芦田豊雄
* 監督:森田浩光
* シリーズ構成:杉谷祐
* 脚本:杉谷祐、江夏由結
* キャラクターデザイン:平山貴章
* 総作画監督:平山貴章、高橋美香
* アイキャッチ:石田敦子、大島美和、只野和子、藤沢俊幸、松下浩美、吉松孝博
* 美術監督:宮前光春
* 撮影監督:天花寺伸宏
* 編集:田熊純
* 色彩設計:佐野ひとみ
* 音楽:根岸貴幸
* 音楽プロデューサー:伊藤善之
* オープニング/エンディングテーマ制作:ランティス
* BGM制作:IMAGINE
* 音響監督:小林克良
* 音響制作:トリニティサウンド
* 音響効果:武藤晶子(サウンドボックス)
* 録音スタジオ:サウンド・シティ
* 広報:安藤ひと実
* 宣伝:齋藤芳明、浅香敏明、吉村隆、松村起代子
* 制作デスク:渡嘉敷八起
* プロダクツマネージャー:松本明子
* アニメーションプロデューサー:酒井明雄
* アニメーション制作:スタジオ・ライブ
* アニメーション制作協力:イマジン、ビースタック
* 製作:成恵の世界製作委員会(東芝デジタルフロンティア・東芝・メディアファクトリー・博報堂・毎日放送・ポニーキャニオン・ビースタック)
* OP曲:「流れ星☆」
(作詞:rino 作曲・編曲:長田直之/CooRie 歌:CooRie)
* ED曲:「アイスクリイム」
(作詞・作曲・編曲:梶浦由記 歌:千葉紗子)
サブタイトル
1. ボクの彼女は宇宙人
2. はじめてのデート
3. 二人の秘密基地
4. 年下のお姉ちゃん
5. 香奈花学校へ行く
6. 恋はインパクト!
7. プール!?危機三発
8. 地球からのメッセージ
9. 恋する星船
10. コスプレ大作戦
11. 小さな結婚式
12. 祭の夜
補足事項
* テレビアニメ『魔法少女リリカルなのは』シリーズは攻撃魔法の撃ち合いが作品の見せ場となっていることから、ファンの間では「魔法ではなく魔砲少女」と呼ばれることがある[4]が、魔法の魔砲への置き換えを借用した以外、その内容については『四号ちゃん』とは全くの無関係である。
* 作者が公私共につきあいがあり、かつ本作と同じく「月刊少年エース」で連載をもっている天津冴が刊行した同人誌に、本作の設定資料が掲載されたことが何度かある。
* いわゆるUHFアニメに分類されるアニメ作品では、初めて放送局が制作に参加した作品である(MBS制作の深夜アニメは、これ以前にも関東地区では独立U局にネットされているが、本放送終了後にネットされたためUHFアニメとして扱わない場合がある)。
* これまではMBS制作の深夜アニメ(UHFアニメ)作品は、CBCでは遅れネットだった(「MBSでの本放送終了後にネット」がほとんど)だったが、本作より同時期ネットとなる。
脚注
1. ^ 少し遅れて『魔砲使い黒姫』が月刊少年ジャンプ誌上にて連載されているが関連は不明。
2. ^ 元々は作者である丸川が『フィギュアの丸尾ちゃん』内で四号ちゃんを冗談半分に評した言葉である。
3. ^ テレビアニメ版の『クレヨンしんちゃん』において、1話がまるごと劇中アニメ『カンタムロボ』のエピソードとなるなど、他の作品においても「劇中劇が本編を乗っ取る」といった、同様の事例・先例は存在する。
4. ^ 元々はラジオドラマ版の『四号ちゃん』においてケイ・シャーマンを演じ、後に『なのは』シリーズで主役の高町なのは(作中で砲撃魔導師と呼ばれている)を演じた田村ゆかりの発言である。
単行本情報
* 成恵の世界1 ISBN 4047133469
* 成恵の世界2
* 成恵の世界3
* 成恵の世界4
* 成恵の世界5
* 成恵の世界6
* 成恵の世界7 ISBN 4047136794
* 成恵の世界8 ISBN 4047137367
* 成恵の世界9 ISBN 4047138827
成恵の世界
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